引きちぎられる細胞
音楽の何が私を癒すのか
音楽の何が
記憶やイメージと交ざり合ってる
聞き込むほど好きになったり
暫くフタをしていたものを聞いてトクンとしたり
野島伸司の昔のドラマで
愛は細胞だとか何とか言ってるセリフがあった。
その言葉が自分の中に入って勝手に加工されたかもしれない記憶からひっぱり出すと、
そこでは、
一緒にいると自分の思いや言葉や空気が相手に入り込んでいって、相手の細胞の一部に溶け込んでいく。
お互いに。
だから恋人と別れるというのは、
自分の細胞が引ちぎられる感覚になるから
痛くてくるしく寂しいものなんだといっていた。
音楽も、聞き込むほどに自分の気持ちやイメージが溶け込んでいって かけがえのないものになっていくんだ
久しぶりに聞いたりするとそのころの気持ちがふっと沸き立つ様。
だけど、引ちぎられることはない。
音楽はいつでもそばでながれていてくれる小川みたいだから安心していられる。